予防・メンテナンス・検診

Maintenance

予防・メンテナンス・検診

歯石除去やツヤ出し・クリーニングだけではなく虫歯や歯周病の原因となる「細菌」を取り除きお口の中の健康状態を保ちます。
継続的に行うことにより口腔内の細菌の数をコントロールして減らすことが可能です。

予防・メンテナンスの目的

むし歯や歯周病になってしまう原因は2つ。

①製作者が実際に患者さんのお口の中を拝見することができ、より精度を追求した色調や形態の要望のヒアリングができる。

②歯科医師と歯科技工士が直接の連携をとることができ仕上がりにもこだわれる。

力とは、上下の歯が噛み合ったとき時にそれぞれの歯にかかる力(咬合力)のことです。
歯が悪くならないように予防するためには、この2つの原因をコントロールする必要があります。
予防歯科(メンテナンス)の目的は、この原因のひとつである細菌の感染をコントロールすることです。

細菌感染とは、むし歯を引き起こすむし歯菌や歯周病を引き起こす歯周病菌に感染することです。しかし、これらの菌の数が数百匹程度ではむし歯も歯周病も起こらないのです。毎日、丁寧に歯磨きをしていれば進行することもないのです。しかし、細菌の数が数万以上になるとむし歯も歯周病も症状として現れるようになります。
むし歯の場合、歯の表面が黒く変色したり、穴が開いたりします。歯周病の場合、歯ぐきが腫れたり、歯磨きの時に血が出たり、歯が動くようになったりします。ですから、定期的にお口の中の細菌の数をコントロールして減らす必要があるのです。これが予防歯科(メンテナンス)の一番大切の目的です。

メンテナンスのペースは
何ヶ月ごとがベストなのでしょうか?

セルフケアも十分で良好な状態なのか、タバコやコーヒー紅茶などの嗜好品・飲食により着色や黄ばみがつきやすいのかどうか、仕事が忙しかったり体調が不安定だったり、睡眠不足など免疫力が落ちやすかったり、生活環境も歯周病のリスク要因になります。

従いまして、現状のご説明を行った後、個々の患者さんごとの現状・事情・背景を前提として希望のペース・無理のないペース・口腔内に状態に応じてご相談の上、患者さんにとって最適のペースとなる間隔をベストな間隔としております。 個人によりますが、当院では1〜3ヶ月の間隔でメンテナンスにご来院いただいている方が多いです。

現状のご説明を聞いていただいた上でご自分で決めていただけます。
大切なのは意識的に継続すること、健康状態を保つことなので「無理なく定期的に」で大丈夫です。

定期的な歯科医院でのケアと
ご自宅での毎日のケア

どんなに毎日歯磨きをしていても、お口の中には時間の経過とともに、歯ブラシやうがいでは落とせない汚れ(細菌バイオフィルム、プラーク、ステイン等)が付着します。それがむし歯や歯周病、口臭の原因となります。

田辺歯科医院では、訓練を受けた専門職である歯科衛生士が、細菌や歯石、歯の汚れを丁寧に除去します。歯科衛生士のケアで細菌量を減らし、歯ぐきの炎症や歯周病の状態を悪化させないようにリセットします。

さらに、患者様が、ご自身のケアでその状態をなるべく維持できるよう、ご自宅での毎日のケアを正しく行うためのセルフケアサポートも行っています。

院長 田辺優子

田辺歯科医院の予防・メンテナンス

当院での予防・メンテナンスの流れの例をご説明させていただきます。
初診の場合は歯周病診断のための画像検査をさせて頂く予定です。

むし歯・歯周病チェック

レントゲン撮影

・初診時にお口全体のレントゲン検査をさせていただきます。

・レントゲン検査によりむし歯の有無や歯の状態、歯を支える骨の状態等を確認します。

・骨の状態を確認することにより歯周病の進行度を確認することができます。
(歯周病は歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です)

歯周病基本検査

歯と歯ぐきの境目にある歯ぐきの溝「歯周ポケット」の深さを測定します。

・また、歯周ポケット測定時の「出血の有無」、「歯が揺れていないかどうか」も確認します。

・これらの数値を定期的に確認することにより、継続的な歯茎の状態の変化を確認することができます。

口腔内写真撮影

・初診時は長期的にお口の中の状態を確認するため、歯の写真撮影を行います。

・歯ぐきの色や形、治療している歯の状態等を視覚的に確認することができ、定期的に撮影することで状態の変化がより分かりやすくなります。

※レントゲン・口腔内写真は主に初診時や必要に応じ治療後、数年後などに行い、毎回行いません

セルフケア(歯磨きや生活習慣)のアドバイス

歯磨きの方法や生活習慣について歯科衛生士よりアドバイスをさせていただきます。
丁寧にブラッシングを行ったとしても、ご自身では気づかない磨き残しがあるものです。
歯科衛生士が清掃用具や歯磨きの方法についてご相談し、患者様お一人おひとりに合ったケアの方法を提案します。お口に関するお悩みは何でもご相談ください。

メンテナンス施術の流れ

  • 問診票

    気になるところなどの
    問診・ヒアリング

  • 歯面清掃

    お口の中の除菌:スケーリング(歯石取り)・歯面清掃

    歯周病などの原因となる歯石はセルフケアでは落とすことができません。
    歯科医院で歯石除去など歯周病の治療を受けた後、適切なセルフケアを行っていても、セルフケアだけでは絶対に落とすことの出来ない汚れがあります。

    また、歯周ポケット内の細菌数は、3ヶ月で元の状態に戻ってしまうといわれています。

    定期的に除菌治療を行うことで、セルフケアでは落とすことのできない汚れや歯周ポケット内の細菌を除去し、歯周病の再発および悪化、新たな発症を防ぐことができます。

  • 歯面研磨(PMTC)

    PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、「専門家による歯の面の機械的清掃」を意味します。むし歯や歯周病の原因となる細菌は、ネバネバの多糖体を作って歯の表面につき、大きく数を増やします。細菌が作るバリア=バイオフィルムは強力で、どんな薬も効果がありません。歯磨きでは破壊できませんが、歯科衛生士が特殊な機械と薬剤を使うことで、歯と歯の間の細菌のバイオフィルムを徹底的に取り除くことができます。

    施術後は歯の表面がツルツルになりますので、汚れがつきにくくなり予防効果も得られます。
    歯の着色(飲食物により付いてしまった着色物)除去を目的とするものではありません。

  • その他・必要に応じて

    舌のクリーニング・歯肉マッサージ・フッ素塗布など

  • 院長が説明している様子

    ご確認・セルフケアのアドバイス

メンテナンスの時間・費用

メンテナンス通常(30〜45分)3,000円程度

必要に応じて画像検査や処置を行った場合(60分程度)3,000〜4,000円程度〜

※当院は原則保険診療です。

メンテナンスを継続することで
どんなメリットがあるのでしょうか?

・早期発見により治療を最小限にできる。

・歯周病やその他の病気の再発・発症を未然に防ぐことができる。

・年齢を重ねても綺麗で健康な歯を維持できる。

・自分の歯で噛んで美味しい食事ができる。

・自信をもって笑顔になれる。

たくさんの良いことが待っています!

しかしながら、メンテナンスを受けたからといって、すべてのむし歯や歯周病、その他の症状を必ずしも予防できるわけではありません。
口腔内や体の状態は常に変化しております。
だからこそ、歯科医院でのプロフェッショナルケアと普段の食生活習慣の見直し、ご自身でのセルフケアの同時進行が重要になってきます。

ご自身にあった歯磨きの方法、食事のことなど「自分だけのセルフケア方法」を知っていただく必要があると考え、当院のメンテナンスはその目的にかなった情報提供も含めたご来院時間とさせていただきます。

ご自宅で行うセルフケア(ホームケア)

歯みがき

磨き残しがないように歯みがきをすることは、意外に難しいことなのです。きちんと歯みがきをしているつもりでも、実際は磨き残しがあることがほとんどです。また、しっかり磨こうと意識するあまり力が入りすぎて、歯や歯ぐきを傷めてしまうこともあります。
毎日行うことだからこそ、正しい歯みがきの方法を知ることが効果的な予防へとつながります。

フッ素入りの歯みがき剤

フッ素は歯の再石灰化を促します。再石灰化とは、歯の表面が脱灰された状態(むし歯になりやすい状態)を回復させることです。フッ素配合の歯みがき剤を使って、健全な歯を維持しましょう。

歯間ブラシやフロスなど

歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届かないため、汚れがたまります。歯みがきの後に歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間の磨き残しを取り除きましょう。

マウスウォッシュ

就寝中は唾液の分泌量が減るので、細菌が繁殖しやすくなります。歯みがきを行った後、就寝直前に殺菌成分配合のマウスウォッシュを使用して細菌を増やさないケアをすることが、お口の中の細菌を増やさないケアに繋がります。