治療やメンテナンスに携わっていて

振り返ってみたときに

 

私が必要な知識や技術、経験が

もっとも磨かれた、と思うのは

 

同じ場所で同じ人を

何年も継続的に診させてもらってること

 

その時は気づかないでやってますが

あとで振り返ってみて思うことです。

 

 

例えば、

 

最初は「痛い、痛い、」と言いながら

あんなにボロボロだったのに（笑）

 

紆余曲折を経て

 

今は歯も歯ぐきもキレイになって

小さなところの

メンテナンスに専念できるようになって。

 

自分でもケアにちゃんとこだわれるようになって。

 

というところまで年月をかけて

診せてもらえること。

 

 

過去の問題点も共有し

諦めず、互いに話をしながら、

前向きに変化させる根気のいるプロセスを経て

 

また診せてもらえるから

 

知識も、技術も、経験も深まっていく。

 

 

私が、自分の中にある問題点を

解決していくプロセスというのは

 

一人の人が、懲りずに

付き合ってくださった中に

ギュッと凝縮されているような気がします。

 

 

知識とか、技術、経験というのは

そうやって一人の同じ人と

継続的に携わる中で蓄積していくものだと思います。

 

 

浅い知識、浅い技術、浅い経験から始まり

 

狭くて浅いところから、

ときには痛い目にあいながらも

 

浅くて薄っぺらいことを自覚し

このままではダメだと思って、

もっと掘り下げていくもの。

 

これが蓄積。

 

 

患者さんにしても

 

同じ担当者から治療やメンテナンスを

継続的に受けることは

 

前のことも覚えてもらってて

 

自身の現状がちゃんと見えて

そのわかりやすい経験が蓄積されるので

メリットがあります。

 

覚えてくれてるなじみの飲食店みたいに

ちょっと使い勝手がいい、居心地いい、

みたいな感じもメリットじゃないかなーと。

 

 

コロコロ歯医者さんを変えていては

いつもご新規さんで

 

自分の状態や問題点をよく知ることや

 

自分のことをよくわかってもらった上での

アドバイスをもらえる機会も少なくなります。

 

 

やはり、同じ人と、

継続的に携わることができるのは

 

お互い成長するし

 

どちらも諦めないでいるということなので

それ自体が奇跡であり、

ありがたいことです。